私の子供が通う小学校でも、PTAの参加を任意にするという連絡がきました。子供の人数が減って何度もPTAの役をしないといけないような状態になっているので、保護者の負担を減らすという観点からは仕方がないのかもしれない、という印象を受けました。
しかしPTAがなくなると、実際に学校はどう変わるのかを考えてみました。メリットとデメリットの両方があるため、それぞれについて紹介します。
PTAってそもそも何?
PTAとは「Parent-Teacher Association」の略で、保護者と教師が協力して子供の健全な成長と教育環境の向上を図る社会教育団体のことです。戦後の日本の教育改革のなかで、アメリカの助言を受けて全国に広まったとされています。
以下がPTAのポイントです。
- 保護者と教職員が対等な立場で活動すること
- 法的な強制力を持たない任意団体
PTAは学校行事への協力だけでなく保護者向け学習会の開催、地域との連携促進などを行います。
始まったのが昭和20年代ということもあって、令和の現在では、時代に合わないと感じる活動も多いですよね。私もベルマークの形を整える作業にPTAとして招集されて、仕事を休んだこともありました。
共働き世帯の増加や少子化の影響で、活動の担い手は少なくなっていると考えられます。
PTA廃止による5つのメリット
PTAを廃止する大きなメリットは、以下の5つです。
- 保護者の負担軽減
- 経済的負担軽減
- 教師の負担軽減
- 子供の自主性の育成
- 自由参加の促進
まずは、PTA活動の負担がなくなることで、保護者は家庭や仕事に集中できる時間が増えます。最近は共働き家庭が増え、平日の昼集まることって難しいものですよね。
さらに、PTA会費や各種集金、行事関連費用などの支出が減ることがメリットです。毎月数千円支払いがあって、子どもが2人いる我が家では結構な負担となっていました。
先生にとっても、今までPTAに費やしていた時間を他の仕事に割り当てられるため負担が大きく減るはずです。先生の働き方については大きな社会問題になっていますし、メリットがあると思います。
また次に、PTA活動に代わる子供たち自身が企画・運営する活動が生まれる可能性もあります。社会性や主体性を育む良い機会になりそうですね。
最後にPTAの強制参加から自由参加へと移行することで、本当に活動をしたい人が活躍できる場面が増えると思います。
いやいや活動するPTAよりも、主体性をもって活動する有志の方がよい働きをしてくれそうですよね。
PTA廃止によるデメリット
PTAがなくなった場合は学校運営に大きな影響を与えるリスクがあります。
まずは先生の負担増加です。運動会の準備や運営を先生が中心となって対応することになってしまいます。その結果、学校行事が縮小される可能性がありますよね。
子供の小学校でも、運動会が体育参観に変わる可能性があると通達されました。
さらに、児童生徒の安全確保の課題が生じる可能性があります。PTAが見守り活動や防犯パトロールをしていた場合は、児童生徒の安全確保に課題が生じる可能性も。
子供の小学校では今まで学校行事の不審者対策でPTAが見守りしていたのですが、それがなくなることで、「授業参観の際、保護者を装った不審者が侵入する可能性が高まるのではないか」という指摘もあります。
どの保護者も、子どもたちの教育環境を悪化させることはしたくないはず。メリットとデメリットを両天秤にかけて考える必要がありますね。
PTAの代替案は?
PTAがなくなるとデメリットもあり、運動会がなくなったり、子供の安全が脅かされるのは、保護者・先生にとっても避けたいところですよね。
PTAの代替案としては、PTAに代わり、学校行事を支援するボランティア団体を設立する、または活動ごとに参加者を募る方式を採用するなどの案が考えられます。
自由意志でボランティア活動をしたいという方もいると思うので、その方が活躍できる環境を整えてほしいものです。
まとめ
今回は、PTAがなくなるメリット・デメリットを紹介しました。PTAがなくなると保護者の負担が減る反面、子供にとっては学校行事が物足りなくなる可能性があります。
活動を希望する人が、無理なく参加できる環境になると理想的ですね。
子どもの体操服はすぐに汚れますよね。我が家でもこまめに買い替えています。
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