角野栄子さんが、国際アンデルセン賞に輝いたという嬉しいニュースが飛び込んできました。作家賞としては、日本人3人目の快挙なのだとか。是非とも読みたいと思いどんな内容の絵本を手掛けているのかまとめてみました。児童文学の良さを大人になってからも楽しんでみませんか。子育て中の方は、子供の本選びの参考にしてみて下さい。
2018年に国際アンデルセン賞に輝いた角野栄子とは?
プロフィール
名前:角野栄子(かどの えいこ)
生年月日:1935年1月1日
出身地:東京
学歴:早稲田大学教育学部英語英文学科
角野栄子さんは、幼い頃から男で1つで育ててくれた父親から物語を良く聞いて育ったそうです。ご自身は社会人になってすぐに結婚し、ブラジルで生活していたこともありました。ブラジルでの生活を綴ったエッセイで35歳で作家デビューします。数多くの児童書やエッセイを発売し、2000年には紫綬褒章、2014年には旭日小綬章にも選ばれています。
角野栄子の代表作といえば?
魔女の宅急便
魔女の宅急便は、スタジオジブリでも映画化され知らない人はいないと言っても過言でないほど有名な作品です。2014年には実写化もされていて、角野栄子さんがナレーションも務めています。わずか13という年齢で独り立ちをすることになった魔女のキキにドキドキはらはらした人も多かったのではないでしょうか。ジブリ版しか知らない人も多いかもしれませんが、実は24年にわたって手掛けられていたら超長編作品。原作では、キキととんぼが結婚し、子供まで誕生しています。
小さなおばけシリーズ
小さなお化けであるアッチ・コッチ・ソッチが活躍する小さなおばけシリーズ。佐々木洋子さんの思わず抱きしめたくなるような可愛い絵にも注目です。内容も小学生に入ったころの子供にぴったりなほんかわした内容です。
角野栄子が受賞する国際アンデルセン賞とは?
国際アンデルセン賞は、1953年にスイスのチューリッヒで誕生した国際児童図書評議が決める児童文学の国際的な賞のこと。2年に1度賞が開かれ、作家賞と画家賞の2部門あります。選考の方法は、各国にある支部の意見を集約して決めるのだとか。日本にも支部があり、日本国際児童図書評議会(JBBY)として本を通しての国際交流や本を読む大切さを子供達に伝えてくれています。
角野栄子さんは、作家賞としては日本人3人目の快挙です。それぞれどのような本を発売しているのでしょうか。
国際アンデルセン賞の作家賞を獲得した歴代の日本人作家は?
角野栄子さんの他に、2人の日本人が作家賞に輝いています。
1994年受賞:まどみちお
プロフィール
名前:まどみちお
生年月日:1909年11月16日
没年月日:2014年2月28日
出身地:山口県
1994年に作家賞に輝いているのは、まどみちおさんです。まどみちおさんは、童謡の作詞者としても有名。「ぞうさん」や「やぎさんゆうびん」など、今も歌いづがれている名曲を手掛けました。若い頃は北原白秋などとも交流がありました。平和に対する思いが人一倍強い作家です。
まどみちおの代表作といえば?
ふしぎなポケット
ポケットをたたくと、無限にビスケットが出てくるという子供心を歌った名曲です。ビスケットのCMにも使われていました。一見すると微笑ましい歌詞ですが、平和の大事さを知るまどみちおさんの想いはもっと深いものではないかと考えさせられます。
2014年受賞:上橋菜穂子
プロフィール
名前:上橋 菜穂子(うえはし なほこ)
生年月日:1962年7月15日
出身地:東京都
学歴:立教大学文学部卒業、大学院博士課程(後期課程)単位取得退学
上橋菜穂子さんは、洋画家の上橋薫さんの娘さんです。民話を聞いて成長したので、ドラマチックなファンタジー作品も数多く手掛けています。文化人類学者としても活躍されているので、物語の描写がとてもリアルです。
上橋菜穂子の代表作といえば?
精霊の守り人
上橋菜穂子さんの代表作といえば、アニメ化やドラマ化もされている精霊の守り人です。子供だけでなく、大人でも楽しめる作品に仕上がっています。短槍の名人であるバルサが、皇子チャグムも守るストーリーは、ドキドキさせられることでしょう!
大人も児童文学を読もう!
子供向けと思って読み始めてみれば、意外に大人の方が夢中になることも多いです。子供の頃読んだ本であっても、大人になれば見方が変わって別の楽しみ方も出来ることでしょう!
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