松たか子さんが着ていたとで話題の総絞り。私も成人式の時、母の総絞りを借りて出席した事を思い出しました。当時は周りがレンタルの派手な振袖でいいなと思っていましたが、実際に着てみると背筋が伸びる思いがしたものです。総絞りの着物は七五三用もあるようなので、色々調べていました。
そもそも総絞りとは何?格が高いの?
総絞りとは、絞り染めという方法で作られた着物のことです。絞り染めとは、布を縛ったりして、色が染まる部分と染まらない部分を作る技法とのこと。正倉院や法隆寺にも絞り染めで作られた布があるほど、古来より伝わる手法だそうです。広げた時に綺麗な模様になるということは、染める際に少しでも場所を間違えてしまうと模様が変わってしまうということですよね?そでも手仕事で全ての着物生地に行っていくため、かなり手間がかかるようです。そのため、高級品や格が高いと言われることが多いようです。作るまでには、1年程度かかる着物もあるようです。
総絞りの格は?
格の高いと言われる総絞りですが、均一に同じ模様が書かれている物は小紋と同格になって外出着扱いになってしまうようです。そのため、結婚式や入学式には相応しくないという見方をする場合もあります。ただ絞りの訪問着であればOKという場合もあるため、購入やレンタルする際に良くお店の人と相談して決めた方がいいですね。
総絞りの見極め方は?
総絞りが、手間暇かけて作られることが分かりました。しかし私のように着物素人には、パットみて総絞りかどうかの見極め方が難しいです。どのようにして見極めればいいのでしょうか?
①全体に立体感があるのが総絞り
絞りがある着物は、つぶつぶした手触りや立体感があります。これは、他の着物にはない特徴です。総絞りではなくとも、一部絞りの着物にも見られます。もし着物に触る機会があれば、手触りを実感してみるといいでしょう。絞り柄に見せるプリント絞りもあるようですが、ツルツルとしているようです。
②粒の細かさで高級品かどうかも見極められる
総絞りの着物にも、京鹿の子絞り、疋田絞りや有松・鳴海絞りなど色々な種類があります。高級と言われる総絞りの着物の中でも、粒の細かさで価値が大きく変わるようです。細かければ細かいほど、お値段は高め。染や柄付けの方法が着物の価値を左右する世界なので、購入やレンタルなどを考えている場合は注意して確認してみるといいですね。子供の七五三でもレンタルや購入する際にチェックしておきたいポイントです。
総絞りとは手間暇かけて作った着物!
総絞りは、長い年月をかけて作られる格のある着物の種類です。七五三や成人式などにぴったりなので、子供に用意してあげることもおすすめです。既婚女性は総絞りの着物を着る際は、小紋なのか訪問着になのかに気を付けた方がいいでしょう。
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